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(6)パタゴニアスーパートレッキング
(４)クエルノ小屋〜チレノ小屋(1月29日）
薄暗い中クエルノ小屋のコテージを5時過ぎに抜け出し、ノルデンスキョルト湖・パイネ山群やコテージ全体が見渡せる小高い稜線まで登り、静かに夜明けを待ちます（写真左）。 風はあまりありませんので、思ったより寒さは感じません。
しばらく待っていると、東の空の雲がだんだんと紅色になってきました。 そのうち一人で見ていると、怖くなるほどの色になってきました（写真下二枚）。いよいよパイネ山群の朝焼けの始まりです。
西方向のパイネ・グランデ・バリローチェ峰の背後の雲が茜色になってきました（写真下左）。 その後すぐにバリローチェ峰の頂上と背後の雲が山火事のように輝いてきました（写真下右）。
北の方向に目を向けると、クエルノ・デル・パイネ（パイネの角）の素晴らしい朝焼けが見えました（写真左）。  写真でしか見たことが無かった素晴らしい景色に感動。 一人で至福のひと時を過ごします。
5分くらい経つとパイネの角の朝焼けも白さを増し、同時にコテージもはっきりと見えるようになりました（写真下二枚）。
クエルノ小屋の一角に「露天風呂」がありました。この風呂の水面にパイネの角が倒映していましたので、パチリ（写真下左）。 登山道の側に距離、標高とアップダウンの様子を示す道標が立っています（写真下右）。トレッカーに有用な情報が記されているので便利です。
今日はアップダウンを繰り返しながらノルデンスキョルト湖沿いの道を進み、その後アセンシオ谷に入りチレノ小屋を目指します。
朝食を済ませ、小屋の側を流れるベイダー川で今日の飲み水をペットボトルに詰めます（川水は飲料可とのこと；売店ではミネラルウォーターは売っていません）。
9時に小屋を出発。 ベイダー川を越えて、朝焼けを見たノルデンスキョルト湖の見える稜線へ向います（写真左）。 稜線に達するとさわやかな湖とバリローチェ峰が見えてきました（写真下二枚）。
振り返えると、さわやかなパイネの角も見えます。 姿良く佇むメンバーのKさんをモデルにパチリ（写真左）。 これからノルデンスキョルト湖沿いのトレッキングコースをのんびりと歩いて行きます。
50分ほど進み、ビューポイントで小休止。 TLのSさんがパイネの角の位置関係を説明しています。 左がプリンシパル峰（2600m）、中央が東峰（2200m)で、後方にある北峰(2400m)は見えていません。
パイネの角の隣に、対照的な色合いの山が続いています（写真下二枚）。 この巨大な山塊は「アルミランテ・ニエト」で、NHKスタッフが二度挑戦しましたが、登れなかった山です（2011年10月 BS3 初放映：グレートサミッツ「パタゴニア・パイネ」）。
小休止の後アルミランテ・ニエトの麓を周回するように進みチレノ小屋の方へ向かいます（写真下左）。 TLとトレッカー13名、現地ガイドとサブガイド・総員15名のパーティの最後は屈強なサブガイドがガードしてくれます（写真下右）。
今日のルートではいろいろの花を見ることができました。色鮮やかに咲く「ノートロ」を見ながらの快適なトレッキングです（写真下二枚）。パタゴニアは夏の時期ですが、あまり暑さは感じません。
パタゴニアは花の季節を迎えています。 ここで、パイネ山群トレッキングで見た花々を紹介します（写真左二枚）。 右上は「アルストロエメリア」、右下は「チルコ」、左下は「ペレシア」という花です。
右上は「トパトパ」、左上は「ノートロ」という花です。
小休止してから30分ほど進むと、見晴らしの良い所に出ました。ここで再び休憩。 右下には「ノルデンスキョルト湖」が広がり、遠方に「槍・穂高連峰」を連想させるような山並みが見えました（写真左）。
更に歩を進めて行くと、アルミランテ・ニエトから流れ出すアリエロ川を渡らねばなりません。 以前は渡渉が必要だったようですが、現在は立派な橋が架かっており、楽に渡ることができました（写真下二枚）。
クエルノ小屋を出て2時間40分ほど進んだところでランチタイム。 ノルデンスキョルト湖を見下ろす岩棚の上で、ちょっと硬めのサンドイッチとリンゴを食べます（写真左）。 背後にそびえるアルミランテ・ニエトの姿が大きく変わってきました。
食後は再びアップダウンを繰り返しながら、快調なトレッキングを続けます（写真下二枚）。
昼食後1時間ほど進み、アルミランテ・ニエトの麓の草むらでのんびりと休憩（写真下二枚）。
いよいよノルデンスキョルト湖を離れ、チレノ小屋のあるアセンシオ谷の方向へ進路を変えます。 しばらくは谷を流れるアセンシオ川沿いの緩やかな登りです（写真左）。 その後下りになりますが、そこでは強烈な向い風が待っているとのことで撮影は中止。 滑りやすい下りですので、慎重に歩を進めます。
激しい向い風と砂埃に悩まされながら、無事難所を通過。 その後はほとんど風は吹きませんので撮影開始（写真左）。 谷の奥の方に小屋らしきものが見えています。
滑りやすい砂礫を踏みしめながら進みます（写真左）。 もう少しで今日の宿に到着です。
最後にアセンシオ川を越えて対岸にあるチレノ小屋に到着。クエルノ小屋から約6時間かかりました。 小屋には多くのトレッカーが訪れており、賑やかな様子です（写真下二枚）。
チレノ小屋の側から、明日訪れる予定のトーレス・デル・パイネのセントラル塔と北塔が少し見えますが、アセンシオ川沿いの道を少し上がった所からは頂上付近が良く見えます（写真下二枚）。
今夜は小奇麗な二段ベッドでゆっくりと眠れそうです。同じ部屋に三段目のベッドもあり、びっくり（外人のトレッカーが使用）（写真下二枚：Sさん撮影）。
夕食を終えて、明日の好天を祈りながら就眠。
スライドショー「パタゴニアを歩く-1」と「パタゴニアを歩く-2」も一緒にご覧ください。