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(6)パタゴニアスーパートレッキング
(9)フィッツロイBC〜セロ・トーレBC〜トーレ湖〜セロ・トーレBC (2月3日）
今日はフィッツロイBCからマドレ湖・ヘイハ湖沿いに進み、セロ・トーレベースキャンプ(BC)まで行きます。 今朝は麓は晴れていますが、フィッツロイの頂は雲に覆われ見ることはできません(写真左)。 昨日の予想通り、今日の天候は悪いようですがセロ・トーレBCを目指して出発(8時15分)。
テント場から往路を下っている時、Sさんが虹を見つけてくれましたので、パチリ(写真左)。 この虹はこれからの天候悪化を示しているのでしょうか。 ちょっと不安になります。
フィッツロイBCから20分ほど進むとマドレ湖・エイハ湖方面への分岐に到着（写真左：Sさん撮影）。 これからこの二つの湖に沿って進みセロ・トーレBC方面へ向かいます(左の地図参照)。 少しずつ風が強くなってきたような気配です。
分岐から15分ほど歩を進めたころ、マドレ湖と反対側の空に色鮮やかな雲を発見(写真左)。 「彩雲」と呼ばれる雲ですが、このように大きいものを見たのは初めてで、パチリ、パチリ。
この後、風が段々強くなってきます。マドレ湖とその奥のエイハ湖は風の通り道になっているようで、猛烈な横風・追い風に耐えながら進みます(写真下四枚：TCのSさんとNさん撮影)。 何度も吹き飛ばされそうになりますが、しゃがんだ状態で我慢します。「パタゴニアの風」を実感しました(風速20m/sec以上の強風だと思います)。
ようやく風の弱い地帯に進んだ頃、小雨が降ってきました。 樹林帯に入り、今回のトレッキングで初めてのカッパを装着(写真左：上はSさん撮影)。 小休止しながらエネルギー補給もします。
小雨が降ったり止んだりする中、カラフルな衣装で樹林帯を進みます(写真下左)。しばらく行ったところで、パイネでも見たマゼランキツツキを発見 。 更に前進するうちに、少し天候が回復してきたようです。昨日見たスシア湖の裏手にある2000m前後の山群のピークが見えてきました(写真下右)。
カッパに着替えてから1時間くらい歩き、セロ・トーレBCへの分岐に到着(写真下左：Sさん撮影)。これからフィッツロイ川に沿って、右方向へ進みます。 登山道の見晴らしの良いところから、トーレ湖の奥にある「グランデ氷河」が見えます(写真下右)。しかし上空は雲のため、セロ・トーレなどは見えません。ちょっと残念。
フィッツロイ川から少し離れて、再び南極ブナの樹林帯の中へ。雨はほとんど上がっていますが、カッパは着たままです(写真下左）。 セロ・トーレベースキャンプ(BC)に到着(写真下右)。フィッツロイBCから3時間半ほどの行程でした。
テント場はさわやかな森の中にあります(写真下左)。各自のテントにザックを置きランチタイム。 ゆったりとしたドームテントの中での食事です(写真下右：Sさん撮影)。いつも通り「サンドイッチ」とリンゴを食べます。 食事中はこれから訪ねるセロ・トーレはもちろんですが、以前のトレッキングやこれから行ってみたい山などの話題で盛り上がりました。
昼食後、森の中の散策や野鳥の観察などをしながらのんびりと過ごします。 天候は回復しつつありますが、まだテント場からセロ・トーレは見えません（写真左）。
ようやく4時半過ぎに「セロ・トーレ(3102 m)」の尖峰が現れてきました（写真左）。 時々刻々変わる「セロ・トーレの勇姿」をご覧ください（写真下三枚）。
さらに天候が回復したようなので、セロ・トーレ展望地のトーレ湖へ行くことになりました。 カメラだけ持ってテント場から20分ほど歩くとトーレ湖に着きます(写真左：Sさん撮影)
モレーンの上に着くと絶景が待っていました。トーレ湖の背後にセロ・トーレがそびえ立っているのです。 夕方の5時過ぎで、逆光のため人物の撮影はちょっと大変ですが、トーレ湖とセロ・トーレを背景にTCのSさんとトレッカーのTさんの記念撮影（写真下左）。私の写真も撮ってもらいました（写真下右）。
逆光の条件下でしたが、トーレ湖の背後にそびえる「セロ・トーレ」を何とか撮ることができました（写真左）。  絶景に満足してセロ・トーレBCに戻り、夕食までテントの中でのんびり過ごしました。
今晩もまたテントに一人で寝ることになりました。 夜の9時過ぎにテント場から残照に染まるセロ・トーレの頂を見ることができ、パチリ（写真左）。 明日は天気が良さそうで、セロ・トーレの朝焼けが見られることを期待して就眠。
スライドショー「パタゴニアを歩く-3」と「パタゴニアを歩く-4」も一緒にご覧ください。